自転車は折り畳み自転車やピスト系の一部を除きますが、ロードバイク、クロスバイクやMTBはフロントダブル、又はフロントトリプルになっていますよね。
フロントギアは坂道に強く、選べるギアが多く便利なのが特長なのですが長く乗り続けると・・・
走行中、カラカラと異音が出るようになった。
- チリチリと音鳴りがして耳障り
- アウター(重いギア)に上がらない
- チェーンが外れてしまった!
などの不具合が出てきてしまうものです。
そこで今回は、意外と難易度が高く後回しになってしまうフロントディレイラー(変速機)の調整の話になります。
それでは一緒に、自転車購入時の快適状態に戻して行きましょう!
フロントディレイラーの取り付け位置確認
※参考ディレイラーはturnのLINK(D16)、マイクロシフト製フロントダブルになります。
ここでは、故障やグレートアッブなどの理由でフロントディレイラーを交換する方への説明になります。
フロントディレイラー取り付け位置は、アウターギアとフロントディレイラーのプレート外側との隙間を1~3mm程度を目安に取り付けてください。
次に上から見てプレートとアウターギアが平行になっているか確認しましょう、その時チェーンが付いてると合わせにくい場合があるのでインナー等に入れてください。
接触や故障以外は別ですが、フロントディレイラーがズレる事は少ないので異音調整でお読みの方は読み飛ばしてください。
利用する工具
アーレンキー
サイズは5mm
フロントディレイラー取り付けやワイヤー固定に使います。
プラスドライバー
フロントディレイラーの振り幅を調整するのに使う重要な工具。
微調整をしますので、グリップがある使いやすいドライバーが良いです。
ペンチ
ワイヤーを張るのに使ったりします
フロントディレイラー[ロー側の調整]
それではフロントディレイラーの[ロー側]の調整をしていきましょう。
設定方法
写真にあるみたいにディレイラーには調整ボルトが付いています、HとLの表記があるのでL側を回し調整します。
まずフロントギアをインナーに、レバー操作も良いですがワイヤーを外してもらっても結構です。
ワイヤーを外す事によりフロントディレイがフリーになり、確実な調整が出来るのと勝手にインナーギアをに入るので楽です。
この時リアのギアは最大ギア(軽いギア25~32Tなど)に合わせます
フロントロー、リア最大ギアに合わせたらフロントディレイラーのプレート内側にチェーンが0~0.5mmの位置に来るように設定しましょう。
※時計回りにボルトを回すとプレートは右に、半時計回りに回すと左に移動します。
ここはもう、当たってるよ?位で宜しいと思います。
フロントディレイラー[ハイ側の調整]
ロー側の調整が終わったら、ここでワイヤーをフロントディレイラーに取り付けます。
※ワイヤー取り付け時は緩みすぎ、引っ張り過ぎを注意
取り付けたら、フロントギアのハイ側の調整になります。
設定方法
写真にあるみたいにディレイラーには調整ボルトが付いています、HとLの表記があるのでH側を回し調整します。
まずフロントギアはアウターに、リアは最少ギア(11~14Tなど)に変速して入れます。
写真の通り、フロントディレイラーのプレート外側にチェーンが来るように調整します。
※時計回りにボルトを回すとプレートは左に、半時計回りに回すと右に移動します(ロー調整の逆になる)
ここも、0~0.5mmの位置に来るように設定しましょう。
まとめ
作業事態は単純なのですがそれだけに調整幅が狭く精密な整備になります。
しかし、フロントギアがしっかり入れば気持ちの良い走りが甦ります!是非定期的にメンテナンスしてやってください。
最後にトラブル簡単設定メモ
出先にてよくあるトラブルを簡単に直す設定をメモしておきます。
インナーギアから、アウターギアに変速しない!
これはワイヤーの張りが弱っている状態ですので、ワイヤー取り付けを見直してみる
シフターのアジャストボルトを半時計回りに1/4回転回し調整します。
注意・アジャストボルトは回しすぎない事。
アウターからインナーに入らない
ワイヤーの張すぎですのでアジャストボルトを時計回りに1/4回転回し緩めましょう。
外側にチェーンが落ちちゃった
フロントディレイラーの[ハイ側の調整]が出来ていません
ハイ側調整ボルトを時計回りに1/4回転まわしてチェーンがディレイラーのプレートギリギリに調整する。
上記を確認しましょう。
インナーギアが更に左に落ちてしまう
フロントディレイラーの[ロー側の調整]が出来ていません
ロー側調整ボルトを時計回りに回し、落ちない位置を探してみましょう。
簡単なメモを書きました、下手で分かりにくいですが参考までに(  ̄- ̄)v