自転車の油圧式ディスクブレーキをメンテナンス

ども、tomojanでっす

自転車のブレーキも日々進化し、MTBにはディスクブレーキが標準化されていますね。
まだ乗った事はありませんが、ロードバイクにもディスクブレーキを採用するメーカーも増えています。

売っている自転車を買ったらディスクブレーキだったと言う方も多いのでは無いでしょうか

しかし・・・
長く自転車に乗っているとブレーキが片方だけ効かない!

ブレーキレバーがスカスカになってしまったぞ!

などのトラブルがやって来ます。

そこでディスクブレーキのメリットやデメリットを含め、簡単にメンテナンスの方法を書いていきたいと思います。

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まずはディスクブレーキって何者?

一般的な自転車のブレーキはホイールのリム部分をブレーキパットで挟み制動しています。

一方ディスクブレーキはホイールの中心ハブ部分にディスクローターと言う金属のプレートを挟むことで制動力を得ています。

主なディスクブレーキの構成

ディスクローター

  • ホイールのハブに付いている厚さ2mm厚の金属プレートで、140-160-180などのサイズがあります。
    主に140サイズは後輪用クロスカントリー用途のMTBには160サイズが多い。
    DH(ダウンヒル)用には203サイズなどもある。
    注意 取り付け方法は2種類
    センターロック式とボルト取付式(IS)があります。センターロックはシマノが開発した特許技術、ハブから出たローター取り付け用の軸にローターを入れロックリングで固定するボルト取付式は6個のトルクスネジで固定し、締め方にも注意が必要で左右対称に締めなければいけない
    ボルト穴のPCD44mmになる。

キャリパー

  • フロントフォークに付いているブレーキを設置する場所。
    このキャリパーでディスクローターを挟み制度する重要パーツですね。
    油圧式ですとキャリパー内のピストンが油圧により作動しローターを挟み制度します。

ブレーキパッド

  • 通常のブレーキにはゴムや炭素を用いた摩擦材のブレーキシューを使いますが、ディスクブレーキ用の素材には [樹脂系] [金属系] [セラミック系] 等があります。
    ※樹脂系は音なりは少ないが減りやすい欠点

ブレーキ座

  • これがないとキャリパーがつけれませんよ
    芯間距離51mmのセンターロック式と74mmサイズがあるので確認が必要ですね。

ブレーキレバー(リザーバータンク)

油圧式の場合、通常のブレーキレバーとは違ってくる
レバーを握ると油圧がキャリパーに働きブレーキをかける。
バイクのブレーキのタッチに近い、リザーバータンクにはブレーキフルードが入っているが自動車用ではない。
シマノからはミネラルオイルとして販売されています

ディスクブレーキの利点と欠点

では実際にディスクブレーキを使うメリットやデメリットを個人的に書いていきたいと思います。

メリット

  • 制動力が良い
    これは間違いないですね、今までのブレーキには無い強力で、安定したブレーキが可能。
  • 悪路や悪天候に強い
    通常のブレーキはホイールのリムをブレーキを挟む事で制動しますが、悪路や汚れた水溜まりを走るとリムが汚れて制動力が弱まりますが、ホイールの中心にブレーキローターがあるので比較的強く、リムがブレーキシューのカスで汚れることがない。
  • ブレーキのタッチ具合が抜群。
    もはやバイクですね、Vブレーキやキャリパーを知ってる方は感動を覚えるはず。
  • 自転車のフォルムがスッキリ
    ディスクブレーキのパーツは増えてますが、キャリパーブレーキやVブレーキの位置にはパーツが無くなるので、見た目スッキリしてます。

デメリット

  • 重量が重くなる
    重くなると言っても一方的には、Vブレーキに比べても200~300g程度でしょうか。
    MTBの場合はフロントサスペンションがあるから良いのですが、ロードバイクの場合には強度が必要な為少し重くなると聞いたことがあります。
    ホイールに関してもスポークが少ない軽量ホイールだと強い制動力で負担がかかる。
  • パットの微妙なズレで異音発生
    気にならない人はならないですが、気になる人は多いみたいです。
    ディスクブレーキは一方的に、キャリパーブレーキやVブレーキの様にパット間の隙間を自由に変えれないのでどうしてもブレーキローターにパッドが接触して、走行時にシャラシャラ音がしてしまう。
  • レバーストローク調整が出来ない。
    油圧で動くディスクブレーキはブレーキパッドとローターの距離が一定に保たれている仕組みなので基本出来ない。
    ※シマノの一部製品はレバー側で可能
  • 輪行時などに気を使う
    特にホイールを外した時に注意が必要
  • ホイールを外すと、ローターがキャリパーから外れるのでそのブレーキレバーを握ると、パッド同士がくっついたり(ローターが入らない)ピストンが出すぎてしまいます。
    ローターと同じ厚さのスぺーサーを挟めることで予防できます[ローターの厚さ4mm]
  • 基本的に自転車をひっくり返さない方が良い。
    ブレーキについてあるリザーバータンクにはオイルが入っているので逆方向にするとオイルラインに空気が入ってしまい最悪ブレーキが効かなく可能性がある。

メンテナンスには知識が必要

専用工具や知識が必要です、命を預ける重要なパーツですから無理せずショップに持っていきましょう。

結構あるように思えますが、少しの注意で予防や改善ができます。

最後のメンテナンスなどは、ディスクブレーキの自転車に乗ってる以上は避けては通れぬ道(笑)

次は簡単なメンテナンスについて

今回のメンテナンスした油圧式ブレーキは
[Tektro]の[HDC-300] [hydraulic disc brakes]です

  • 用意する物
  • トルクスレンチT15
  • リザーバータンクをあける
  • 対応のブレーキパッド
  • ミネラルオイル
    50ccもあれば良いでしょう
  • ブリーディングサービスキット
    Tektroからメンテナンスキットが出ていたので買ってみた。
    内容物
    [注射器][ホース][ミネラルオイル]
    [アウトレット付チューブ]
    [Oリング][リテイナー]
  • ピストンに挟むブリーディングスペーサー
  • マイナスドライバー
  • 六角レンチ
  • ラジオペンチ

それでは作業スタート

まずはホイールを外します。
注意ブレーキは絶対に握ってはいけません!

パッドはキャリパー外側から3mmのボルトで止まっていますので、アーレンキーで外すとブレーキパッドが取れるのでキャリパー内をウエスなどで清掃しましょう。

続いて新しいブレーキパッドを装着します。

ピストンが内側に出てきていますからマイナスドライバー等で外側に戻してからパッドを装着、それから始めのボルトを戻して終了。

次にブレーキパッドの間にブリーディングスペーサを装着します。

続いてブレーキフルード(ここではミネラルオイル)を交換です。

交換方法はブレーキ部分のリザーバータンクに継ぎ足していく方法もありますが、今回はキャリパー部分からの交換になります。

まずは空き缶などで、古くなったミネラルオイルの排出受を作ります。

ブレーキレバーのリザーバータンクには三個のネジがあり、その真ん中が排出用のネジになる。

注意※リザーバータンクは地面と平行にする

そのネジをT15のトルクスレンチであけて、サービスキットの中のアウトレット付チューブを差し込みます。
チューブの先は、先ほど作った排出用の缶の中へいれる。

次にキャリパー側に移動してブリードニップルにメガネレンチをいれる、ここではすぐに回せるように設置するだけ(レンチのサイズは7mm)

レンチがセットできたら注射器の半分位までオイルをいれホースをブリードニップルにセット。

次にブリードニップルを1/8回転緩めオイルが入った注射器を押し出す。

すると、リザーバータンクに付けたアウトレット付チューブから古いミネラルオイルと共に気泡が押し出される。

ある程度出てくるオイルが綺麗になったらブリードニップルを締めます。

ブリードニップルを締めた状態でブレーキレバーをニギニギすると、さらに気泡がでてレバーが固くなってくる。
たまにキャリパーをレンチなどで叩くと気泡がでます、無くなるまでやりましょう。

ブレーキを握ってみてスカスカした感じがなくなり固くなったのが確認できたら、アウトレット付チューブを外してトルクスネジT15を付けます。

リザーバータンクが溢れたミネラルオイルで汚れているのでウエスで拭いておくようにしましょう

ブリードニップルのネジもまし締めしてオイルを拭き取っておきます。

そして最後にブリーディングスペーサーを外しパットを取り付けてホイールを付けたら完了です

注意※交換した後は必ずブレーキが効くか確認しましょう。

お疲れさまでした!

これで油圧式ブレーキのメンテナンスはおしまいです。

油圧式のブレーキは一回交換してしまえば長い期間乗れるので、少し難しいけどお得なメンテナンスですよ。

最初に道具を集めれば、消費するのはミネラルオイルと時間位ですからね

でわ、自転車を快適にして楽しく走りましょー

最後まで読んでくれてありがとうございました( ̄▽ ̄;)

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